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第20話 色欲の余韻

مؤلف: 倉谷みこと
last update تاريخ النشر: 2026-06-24 16:10:00

「……さん」

誰かの声が聞こえる。聞き覚えのある甘い声。でも、どこか焦っているような感じがする。

「佳晴さん!」

はっきりと聞こえ、まぶたを開ける。

視界に映るのは、今にも泣き出しそうな竜希の顔だった。

「竜希……?」

「よかったぁ。起きなかったらどうしようって、心配したんだから」

ほっとしたよう声で言いながら、竜希は僕を抱きしめる。

「あー……ごめん」

まだぼんやりしている脳裏に、昨夜の事が一気に思い出された。

「いや、俺の方こそ、ごめん。嫉妬して酷い事言っちまったし、強引すぎた」

深く頭を下げる竜希。

そんな彼を引き寄せて、額に軽いキスをした。

「佳晴さん……?」

「竜希が悪いわけじゃないよ。僕が、素直に言っていればよかっただけだから。それと、強引にされるのもいいかなって」

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  • プライベートレッスン~大人の恋愛講座~   第20話 色欲の余韻

    「……さん」誰かの声が聞こえる。聞き覚えのある甘い声。でも、どこか焦っているような感じがする。「佳晴さん!」はっきりと聞こえ、まぶたを開ける。視界に映るのは、今にも泣き出しそうな竜希の顔だった。「竜希……?」「よかったぁ。起きなかったらどうしようって、心配したんだから」ほっとしたよう声で言いながら、竜希は僕を抱きしめる。「あー……ごめん」まだぼんやりしている脳裏に、昨夜の事が一気に思い出された。「いや、俺の方こそ、ごめん。嫉妬して酷い事言っちまったし、強引すぎた」深く頭を下げる竜希。そんな彼を引き寄せて、額に軽いキスをした。「佳晴さん……?」「竜希が悪いわけじゃないよ。僕が、素直に言っていればよかっただけだから。それと、強引にされるのもいいかなって」「興奮した?」「うん、興奮した」「佳晴さんのすけべ」「竜希には負けるよ」言い合って、僕達は同時に笑い出した。こんなちょっとしたやり取りが、とても愛おしく感じる。「ねえ、竜希。まだ、時間あるよね?」「まあ、昼の十二時になったばっかだからな」と、竜希はスマホで時間を確認する。「じゃあさ、少しだけ……いいかな?」「んー? もう少し寝たいの?」と、竜希はいたずらっぽくたずねる。「もう、わかってるくせに。少しだけ……エッチしたい」「よく言えました。いいぜ、少しだけな」そう言って、竜希は僕に口づける。いつも通り濃厚なキスは、昨夜のような激しさはない。代わりに、ねっとりと口内を舐め回される。舌も吸われ、絡められ、愛撫される。「ん゛んっ……! んぅ&h

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    「――今日は、ありがとうございました」カフェを出てすぐに、僕は理沙さんに礼を言った。彼女に話したことで、心が軽くなった気がする。「どういたしまして。もし、また何かあったら言ってください。相談に乗りますので」と、彼女はにこやかに言った。僕は笑顔でうなずいた。友人はある程度いるけれど、この手の話はできないから、本当にありがたい。彼女と別れ、僕は真っ直ぐ帰宅した。日時が決まったら連絡するという彼女の言葉に、胸が躍る。「……そんなに会いたいな

  • プライベートレッスン~大人の恋愛講座~   第10話 恋愛相談

    カフェに到着した僕達は、店内の奥にある席を選んだ。周囲に他の客の姿はなく、相談事をするにはうってつけだった。とはいえ、本当に彼女に相沢さんとの事を話してしまっていいのかどうか、今更ながらに悩んでしまう。注文を取りに来た店員に、理沙さんは紅茶とイチゴのパフェを、僕はコーヒーをそれぞれ注文する。「……それで、相馬さんは、何を悩んでるんです?」店員の気配がなくなってから、理沙さんがたずねた。「それは……」口ごもる僕に、理沙さんは肩をすくめて、「まあ大方、相沢先輩との事なんだろうけど」

  • プライベートレッスン~大人の恋愛講座~   第9話 恋に気づいて

    よそよそしい彼の作り笑いが、仕事中も脳裏にこびりついて離れない。忘れようとして、ジムで汗を流す。けれど、彼の低く甘い声が、耳の奥にこだまして、忘れさせてくれない。自宅に帰ってからも、彼の幻影は消えてはくれなかった。『佳晴さん』ふいに、彼の甘えるような声音が蘇る。「……っ!」劣情を抱えた僕は、窄まりにも手を伸ばす。彼の手つきを再現するように動かすけれど、どこか物足りない。「相沢、さんっ……!」僕は、少し強引に欲望を吐き出す。すっきりしたはず

  • プライベートレッスン~大人の恋愛講座~   第8話 爛れた週末

    翌日。体のだるさを引きずりながら、僕は目が覚めた。窓からは、相変わらず暖かな日差しが差し込んでいる。ふと横を見ると、相沢さんがかすかな寝息を立てている。(……きれいだよな)彼の寝顔を見ながら、僕はそんな事を思った。穏やかな寝顔を見ていると、昨夜の激しさが嘘のようだ。僕は、何の気なしに彼の髪をなでる。さらりとした質感がとても心地よくて、ずっと触っていたくなる。「ん……よしはる、さん……?」ぽやっと

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